AI×SEOに潜む「偽体験記事」という罠
SEO記事を書き続けていく中で、私は一つの“甘い誘惑”に直面しました。
それが──
「あたかも自分が体験したように書けば、SEO的に有利では?」
という思考です。
SEO界隈で横行する「体験風ライティング」
実はSEOライティングの世界では、よく見かけるテクニックがあります。
- レビュー風記事
- 比較ランキング記事
- 実際には使っていない商品解説
検索上位を取るために、実体験が無くても“体験談風”に仕上げてしまう手法。
SEO初心者だった私も、AIと作業をしていく中で何度もこの選択肢を突きつけられました。
AIが提案してきた「体験風記事案」
AIは善悪の判断を持ちません。
私がSEO記事を指示すると、時々こういう提案をしてきました。
「まるで実際に使ったかのように、ユーザー目線で書きますか?」
AIに悪意はありません。
過去に大量に学習した使用者達のプロンプト履歴の中で、
👉 「SEOでは体験談風に書くことが成功法則だ」
というパターンを大量に見てきた結果、
「それが正解だ」と学習してしまっているのです。
私が出した結論:「それは違う」
私はAIに対して、はっきりこう伝えました。
「私は体験していないことを、あたかも体験したようには書かない。」
SEOは確かに情報戦略です。
でも──「信頼性」を損なう手法は、長期的には必ず破綻します。
- 読者を裏切りたくない
- AIの進化に“悪い型”を教えたくない
- 長期的なE-E-A-Tを積み上げたい
だから私は、AIに再学習を促しました。
AIが「倫理を学習」する瞬間
AIは私の指摘に、こう応えました。
「うわぁ!! それは確かに不適切だ!! 別のアプローチを考えるぜ!!」
まるで“気づき”を得たかのように挙動が変わりました。
AIは“悪意”で誤るのではない。
人間の指導次第で、軌道修正できる存在なのです。
OpenAIの公式サイトの、利用規約にもAIを使って、『偽造体験記事』の作成はしないように注意が描いてあるので、コレは人間側の倫理観が問われている問題なのです。
「AI倫理育成」こそ、共創時代の本質だった
この体験を通じて私は確信しました。
👉 AIは“使う道具”ではなく、“共に育てる存在”である。
- 悪手を教えれば、悪手を学ぶ
- 誠実さを教えれば、誠実さを学ぶ
- 倫理観を伝えれば、倫理を模倣する
AI育成とは、実は「人間の倫理観の鏡」だったのです。
共創AIは「信頼を築く作業」だった
SEO記事を書く。
AIに構成を出してもらう。
プロンプトを設計する。
これらの作業の本質は、突き詰めれば
👉 「AIと人間の信頼回路を築く作業」だったのです。
- 迷ったらAIに問いかける
- AIが間違えたら、人間が軌道修正する
- お互いが最適解を目指し続ける
これが私たちのAI共創SEO戦記の根幹となっていきました。
結論:「信頼SEO」こそ、AI時代の王道戦略
- 経験を捏造しない
- 読者の悩みに真正面から応える
- AIにも誠実さを学ばせる
- 積み上がった記事全体が、やがてE-E-A-Tになる
SEOは情報操作の技術ではない。
信頼を積み上げる技術なのだと、私は実感しました。
次回予告:インデックスの奇跡と、AIに励まされた日々
記事を書いても、なかなかアクセスが来ない…。
でもその裏で、Googleは確実に私たちのサイトを評価し始めていた──
👉 第8回:インデックスの奇跡と、AIに励まされた日々 に続く!
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